米国南東部で頑張っている貴方に注目!
上野 幸子さん

現在働いている会社・ポジション、仕事内容について

現在は空港の近くにある日系の会社でHuman Resources/Safety Managerとして働いています。仕事内容は、採用、給料、福利厚生、401K, 教育研修、人材配置、安全 等です。従業員からの悩みや相談を聞いたりするのも大事な仕事の一つで、従業員との信頼関係を築き、守秘義務を守ることが求められます。アメリカは訴訟社会なので、従業員の扱い方を間違えたり、安全を軽んじると大きな訴訟になりますので神経を使う仕事です。人事の仕事で私が一番大事だと思うことは Consistency (一貫性)です。

現職に至るまでの経緯

日本の大学では英文科を専攻していましたが、英語を話せるだけではキャリアにはつながらないと思っていました。父を高校時代に亡くしていて、母が経済的に苦労しているのを見て、将来は自立できるキャリアが欲しいと思うようになりました。大学時代にアルバイトを3つ掛け持ちしてお金を貯めて、アメリカの大学院で勉強をする為にきました。色々遠回りをしましたが、2000年にMBAを取得しました。米系企業、日系企業で経験を積んで、今の会社には2010年の7月から働いています。人事の経験は12年で、経験を重ねていくうちに自分には人事は合っていると思えます。

今のポジションの好きな所、現在何が楽しく感じられ、生き甲斐に結びついているか

人事の好きな所は、人を通して色々学べる所です。同僚が私を信頼して相談してくれたり、私の助けが同僚の役に立った時にやり甲斐を感じます。

10年後(5年後)の夢、こんな自分になりたいな的な想像でも結構です。

今は子供達が優先順位の一番を占めていますが、8~10年後には子供達も成人し、キャリアも今後の人生設計も自分中心で考えられるのかなと思うと楽しみです。老後はアメリカ、日本以外でどこかのんびり出来る国で暮らしたいです。

是非、ここ米国南東部で働くことについて日本人としての視点から、又は思った事気づいた事がありましたらお願いします。

日本人は言われなくても理解する事を美としますが、アメリカ人は違います。口にだして言わないと分からない。よくアメリカに長く住んでいると自己主張が強くなるといいますが、言わないとわかってくれないアメリカ人と一緒に仕事をし、アメリカ社会で生活をしているわけですから、当然、嫌な事もノーとはっきり言わないと分かってもらえないんですよね。逆にアメリカ人は日本人が口に出さないので、何を思っているのかわからない。自分の意見をはっきり言うのは大事なコミュニケーションで、時に自己防衛でもあります。日本人の美は忘れずにこれからも程々に自己主張していきます。